消防団の組織

神戸市では各消防署の管轄区域と同じくして消防団が設けられています。全市で10消防団があり、消防団本部はそれぞれの消防署内に設けられています。

須磨消防団員の定員は8分団で150名です。

活動内容

消防団の活動は消火だけではありません。
消防団は、消防本部や消防署と同様、消防組織法に基づき、それぞれの市町村に設置される消防機関。地域における消防防災のリーダーとして、平常時・非常時を問わずその地域に密着し、住民の安心と安全を守るという重要な役割を担います。また、近年は、女性の消防団への参加も増加しております。

消防団の重要性

消防団は、市町村の消防機関です(消防組織法第9条)。構成員である団員は、権限と責任を有する非常勤特別職の地方公務員である一方、他に本業を持ちながら、自らの意思に基づく参加、すなわちボランティアとしての性格も併せ有しています。
阪神・淡路大震災において、消防団は、消火活動、要救助者の検索、救助活動、給水活動、危険箇所の警戒活動など、幅広い活動に従事しました。特に、日頃の地域に密着した活動の経験を活かして、倒壊家屋から数多くの人々を救出した活躍にはめざましいものがありました。こうした活動により、地域密着性や大きな要員動員力を有する消防団の役割の重要性が再認識されました。
その後、消防庁が、平成13年12月に、消防団を設置する全市町村及び全消防団を対象に調査したところ(以下「実態調査」という。)によれば、全国の9割にも及ぶ市町村が、消防団は非常に重要であるとしています。

消防団の特性

消防団は、大規模災害時をはじめとして、地域の安全確保のために大きな役割を果たしています。常備消防とは異なる特性や役割を踏まえながら、今後の消防団のあり方を考えていかなければなりません。
消防団は、次のような特性があります。

構成員である団員は、地域の住民であることが多く、地元の事情等に通じ地域に密着した存在(地域密着性)。
団員数は、かつてより減少しているものの、なお、全国で83万1,982人(平成31年4月1日現在)と、常備職員の約5倍の人員(要員動員力)。
団員は、日頃から教育訓練を受けており、災害発生時には即時に対応できる能力を保有(即時対応力)。